【読んでる】空想教室

空想教室。

とあるブログで紹介されてるのを見て購入。
一度読んだものの、
もう一度読み直している本です。

私には子供の頃から、
たぶん好きなことややりたいことは
いっぱいあったんだろうけど、
「無理だな」「無駄だな」と諦めていたことが
圧倒的に多かったと思います。

叶うかどうか分からない夢や
生産性は無さそうだけど好きなこと、
無理かもしれないけどやってみたいことは
考えればたくさん出てきます。

誰でもそうではないでしょうか?

この本には
夢は叶わないものだと思い込まされている、
そう書かれていました。

「夢は諦めなければ叶う」
という幸せな話はよく聞くけど、逆に
「叶わないのは諦めたの自分が悪い」
と思い込まされていて、
日本という国の文化によって
「諦めさせられた」人が多いんだと。

日本では
夢とは「儚いもの、叶わないもの」
という意味で

アメリカでは
夢とは「強く願い、努力すれば叶うもの」
という意味で
辞書に載ってるそうです。

だけど、
これは日本が変だから。
諦めたことで自分を責めなくていい。
だって日本がそうさせてきたんだから。

でも今の時代は
むしろ夢を持つことが必要な時代だって。

こんな内容で、まずは日本はちょっとおかしい、
というところから導入して、
優しい文章で夢≠仕事だよ、ということが語られます。



小学校の頃のテーマの「将来の夢」の作文で
何を書けばいいのか分からなくて
無難な職業を書いたことも、

中学校の頃の高校受験で
はっきり言って
どこ行きたいかも分からなかったのも、

なんとなく勉強して
推薦で大学生に楽になれたけど
結局何をしたらいいのか分からなかったのも、

全ては日本がちょっと変で、
夢=今存在する仕事で
その中でも特に"自分に出来そうな仕事"
を選ぶことしか出来ないと
思い込まされてるからなんだ…。
それなら夢が分からなくてもしょうがない…よね?

例えば

好きな漫画の世界では
夢に向かって一生懸命頑張る主人公は
どんどん成長するし、
どんどん夢に近づいていくし

好きな音楽を聴いても
世の中には夢を応援する歌詞はたくさんあるのに、
聞くと前向きになって感動するのに、

頭の冷静な部分が
「これはあくまでフィクションだから」
と自分にストップをかけてしまいます。
「現実を見なさい」と。

でもその現実の正体ってなんなんでしょうか?
その答えも本の中にありました。


本当は
「夢が叶うのはフィクションの中だけ」
「夢は叶えられない」
「上手くいくのは限られた人だけ」
「自分には何もないから無理だ」
なんて思いたくないはずです。

本当は私も夢を叶えて
「夢は叶うもの」と言いたいです。

だけど今でも
夢なんて自分とは無縁のことなんじゃないかと
心の隅で思ってしまっています。
しかし
やっぱり自分の思い描いた夢を
自分で叶えてみたいと思っています。

この本は
夢を叶える…ということよりも
自分の夢を思い描くことが大切で、
夢を日本に諦めさせられた人が、
「夢を持って良いんだよ」と
優しく教えてくれるような、そんな本だと思いました。